「百舌鳥の鳴いた夜」

推定プレイ時間:4~5時間

 

●事前の公開情報

リトライ:4

初期グリット:4

チャレンジ:2(3)

クエリー:4

バトル:2

 

●共通エントリー

 キミたちは麻神学園1年英組ヒーロー科に所属する生徒だ。立派なヒーローを目指し、日々鍛錬を重ねている。そんなキミたちを見守り続ける担任はメリッサ・ダンバース。キミたちがメリッサ先生と呼び慕っている教師だ。

 今日もメリッサ先生の指導の元、海岸で専門科目であるヒーロー科の授業を行なっている。そんな時だ。突如周囲に深い霧が立ち込める。不審に思ったのも束の間、キミたちの耳を裂かんばかりの叫び声が襲う。霧が晴れた先には、割れた大岩の先端に貫かれるキミたちのクラスメートがいた。

 岩には血で書かれた文章が1つ。「若き英雄達よ、メリッサ・ダンバースを殺せ」

 

●シナリオ背景

 かつてメリッサ・ダンバースはヒーローだった。G6最強とまで謳われた彼女が”シュライクガール”と呼ばれたのは既に過去の話だ。

 彼女がそのヒーロー活動に終止符を打った理由は、他でもない彼女のサイドキックの死が原因だ。サイドキックであるそのヒーローの名前は”トラストミー”。彼がが命を失った経緯はこうだ。

 ヴィランの影が止め処なく広がり続けていた昔の話、零等星だった二人の活躍は目まぐるしかった。それこそ、彼らがこの世界の明るい未来を切り開いているといっても過言ではない程に。そんな眩しい光を疎むヴィランは数えきれないほどいた。既にその時にはヴィラン最大勢力と呼ばれていたフォーセイクン・ファクトリー、通称ファクトも例外では無かった。

 ファクトの統括者であるザ・ティーチャーは直々に二人に罠を仕掛け、それを見事に成功させた。その結果1人のヒーローは命を失い、もう1人のヒーローは自らの相棒を手にかけた末に心を折られその輝きを失った。

 しかしそれでも残されたヒーローは立ち上がった。自らがもう前に進めなくても、輝けなくても、自分の経験を伝え新たな者の眩い未来へ繋げることはできるのではないか。こうして”シュライクガール”は”メリッサ・ダンバース”先生として小さなヒーロー達を育てることを決意した。

 そして時は現在、キミたちヒーロー見習いが目まぐるしい青春生活を送っている真っ最中の話だ。ヒーロー科という面倒な種を潰すために再びファクトが動き出す。今度こそは、全ての光を消すために。メリッサが囚われ続けてきた因果から彼女を救えるのは、彼女の教えを受けてきたキミたちしかいない!!

●導入フェイズ

イベント1[未来の英雄達へ]

場所:己護路島東海岸

登場:全員

 

状況1

 冬の東海岸に吹く風は、冷たさと勢いが入り混じり決して優しいものではない。しかし、かれこれ数十分の間に渡って実技訓練を行なっているキミたちにとってはそんな冷たい風もどこか気持ちいい。次々に課されるメニューをこなしては、メリッサ先生から的確なアドバイスが入る。

 メリッサ先生、フルネームをメリッサ・ダンバースという彼女はキミたち1年英組の担任を務める教師だ。かつてはG6最強とまで言われていたヒーローだった過去を持つ彼女はとある事件を境にその活動を終え、こうして教師として働くようになったそうだ。根も葉も無い噂ではサイドキックを自らの手で殺めたという話を耳にした事もあるが……。

 そんな考え事も「おい、そこの3人。何ぼんやりとしている!!次はシャトルランいくぞ!!」という良く通るメリッサ先生の声で吹き飛ばされる。さぁ、練習を続けよう!!

 

解説1

 シナリオの始まり、ヒーロー科の日常風景を演出するシーンだ。生徒それぞれに合わせた個別訓練や、チームを組んでの模擬戦などを行なっている。このシナリオのキーパーソンとなるメリッサ先生の紹介も兼ねているので、彼女を使い積極的にヒーロー達へ語り掛けよう。背景にあるようなファクトが絡むという過去の一件は後の展開フェイズで明らかになっていくため、この時点ではバラさないように注意しよう。

 数少ない明るく穏やかな時間となるので、存分にRPなどの時間を取り盛り上がってもらってもいいかもしれない。。

 

状況2

 ほぼ全てのメニューを終え、キミ達が休憩を取りつつ和やかに談笑を行なっている時の事だ。突如辺り一帯に霧が立ち込める。身も心も凍てつくようなそんな冷気は、ほどなくして数メートル先の視界すらも奪っていく。慌てる生徒たちのどよめきが広がっていく。

 「お前たち!!慌てるな!!決してバラバラになるんじゃない!!」メリッサ先生の一声によりキミたち3人も背中を合わせ不測の事態を警戒する。そんな時だ。

 「いやっ、いや、あぁっあっァア゛ァ゛アアアアアアアアアアアアァァア゛ァッッ!!!」空気を割くような壮絶な叫び声がキミたちの耳に届く。それに連鎖するように、何が起きているのか分からない生徒たちがパニックを起こし始める。もはや収拾がつかないように思われたその長い一瞬は、濃霧がひと吹きの強風で吹き飛ばされたことにより終わりを迎えた。

 晴れた視界の先は、海岸に置かれたが大岩1つ。しかしキミたちの視線はとある一か所に注がれる。切っ先が1メートルほどにかけて尖った大岩の先端に、腹部を貫かれてうなだれる同級生の姿があった。滴った血が吹き付ける風で煽られ、キミたちの元にまで届く。

 生徒たちが硬直するその中で1つ躊躇いなく大岩に飛び出す影があった。メリッサ先生だ。彼女は鬼気迫る表情のまま地を蹴り大きく舞い上がる。大岩の先端部分に到達したメリッサ先生は、その大岩を力任せにバキリと叩き割ると、そのまま同級生を抱え着地する。

 「下手に動かすのも危険だ!!連絡手段を持っている者は学園に救援を!!今から応急処置を行なう!!心得のある者は手伝ってくれ!!」

 指示を飛ばすメリッサ先生に従い、キミたちも自らの出来ることに専念する。目の前ではこれまで共に切磋琢磨し笑顔で毎日を過ごしてきた友人が、呼吸の度にひと固まりの血を吐き苦しんでいる。

 その時1人の生徒が声を上げる。「え…?これ…って」例の大岩の裏側を指刺し震えている。

 「どうした!!何があった!!」と駆け寄るメリッサ先生。キミたちも彼女の後に続くことだろう。その視界の先では、大岩に真っ赤な血で書かれた1つの文。

”若き英雄達よ、メリッサ・ダンバースを殺せ

             汝が欲するところを為す為に”

 呆然とした表情でそれを見つめるメリッサ先生。時折「どうして」と微かな声を漏らすばかりで、キミたちがどのような呼びかけを行なおうが反応を返すことは無い。

 やがてやってきた学園からの救援によりこの場は収められ、半ば強制的にキミたちには寮での待機が命じられるのだった。

 

解説2

 今度こそメリッサ先生を仕留めるためにファクトが再び行動を起こした瞬間だ。希望の種であるキミたち生徒を潰すことでメリッサ先生の心を完全に折り、更には世間にもヒーローという存在の呆気なさを伝染させる目論みだ。

 ちなみに、この騒動は幹部の1人である恐竜怪人コールドテイルが実行した。早業である。

 

エンドチェック

□メリッサ先生との関係を確認した。

□惨状を目撃した。

●展開フェイズ

イベント2[戸惑いの先に]クエリー

場所:ヒーロー科教室

登場:全員

 

状況

 騒動から一晩明けた次の日、いつものように登校した先の教室の空気は沈み切っていた。話によれば串刺しになっていた同級生はなんとか一命は取り留めたものの、いつ容体が急変してもおかしくない状態とのことだ。

 教室の外には話を聞きつけた野次馬が群がっており、まるで何かの見世物になってるかのようだ。その人の群れを押し退けるように教室の扉を開いたのは見慣れたメリッサ先生ではなく、普通科の担任を受け持っているハズの別の教師だ。

 「おはよう、キミたちにいくつかの報告があってここに来たんだ。」

 「今回の件を受けて、G6本部からヒーロー科解体命令の通達があった。それに合わせてメリッサ・ダンバースも解雇。キミたちには任意の学科へ編入する権利が与えられる。」

 「これはもう大人たちの間で決まったことなんだ。もちろんメリッサ先生の同意も得られている。残念だけど子どもが介入できるようなことじゃないんだよ」

 そんな教師からの通告も、今回の件で憔悴しきったクラスメイト達は押し黙っているばかりだ。

 この理不尽な力を前にして、キミたち3人ならばどのような声をあげるだろうか?

 

解説

 メリッサ先生が以前に巻き込まれた一件を知っているG6は同じような事を起こさせるまいと悩みの種であるメリッサ先生及びヒーロー科そのものを解体する道を選んだ。

 大人と子供の狭間にある小さなヒーローたちが現状に対してどのように思っているのかを見たいクエリーだ。

 

エンドチェック

□普通科教師の話を聞いた。

□自分たちなりの声をあげた。

□グリッドを1点得た。

 

 

イベント3[一年発起!!]

場所:ヒーロー科教室

登場:全員

 

状況

 キミたちの反応を見た教師は苛立ちを隠そうともせずに、「決定事項だと何度言ったら分かるんだ!!速やかにこの教室から退出しなさい!!」と激昂する。

 しかしここで生徒が一人、また一人と立ち上がり始める。それは徐々に広がり、やがてはクラスメイト全員が教師に向き合い睨み合う構図となっていた。

 1人が言う「……嫌だ」。

 また1人が言う「3人の言う通りや!!大人やからってなんでも許されると思うんとちゃうで!!」

 更にまた1人「何も教えない癖に、はいそうですか、なんて、都合よくいく、生き物じゃない」

「出てけ!!」「ここはヒーロー科の教室だ!!」「メリッサ先生を返してよ!!」

 

 収まりがつかなくなったこの場を最後に一度睨み付けると教師は「他の教師も呼んでくる、全員何らかの処罰は覚悟しておくんだな!!」と吐き捨て足早に去って行く。

 生徒たちは興奮冷めやらぬといった様子だが、キミたち3人の方を見やると少し落ち着きを取り戻したようで少し会話を行なった後にこのような提案を持ちかける。

 「キミたち3人にお願いがあるんだ。ボクたちは何も知らなさ過ぎる。全てが大人たちの中で片付こうとしてる。」

 「だから、この島を出て本土まで行って、そしてG6本部とか色んな所で何が起きてるのかを調べてきて欲しいんだ」

 そう言うと生徒の一人が小さな鍵を取り出しキミたちの1人に手渡す。どうやら自作の船の鍵のようだ。

 「船の場所は東海岸の最も端。こっちは任せておけ、1日や2日の籠城戦ぐらい何度授業で習ったことか。」

 東の空にはまだ低い昇りたての太陽がこちらを明るく照らしている。とても、長い1日になりそうだ。

 

解説

 クエリーでもチャレンジでもないマスターシーンとなる。真実を知りたいという生徒たちの想いは一緒だ。魔法の炎や巨大化させた腕、駆け回るラジコンなど数多の手段で大人たちを寄せ付けないように奮闘する。

 ここから一度己護路島を離れ、本土でのチャレンジイベントに繋がっていく。

 

エンドチェック

□生徒たちが一致団結した。

□PC3人が島を出る手段を得た。

 

 

イベント4[過去を知れ]チャレンジ

場所:海~G6本部

登場:全員

 

状況

 海での旅を続けること数時間。慣れない操縦の疲れや船酔い、空腹が若さをもってしても耐えれなくなってきた頃。キミたちはようやく水平線の切れ目を見つける。東京の海岸だ。

 早速本土に降り立ったキミたちは、G6本部を目指し情報収集を開始する。

 

解説

 チャレンジイベントだ。判定は全てで3つ。同じPCが挑戦しても構わない。

 この判定は1を成功したら次に2を開示し、2を成功したら最後に3を開示しよう。

 この判定を最後まで達成できなかった場合、イベント10の隠しチャレンジイベントが発生しなくなる。

 

〇判定1:〈交渉〉+20 G6本部に直談判だ!!

 

・ヒーロー科及びメリッサ先生への処分の理由について説明が聞けた。どうやらメリッサ先生が過去に起こした事件と今回の事件に繋がりが見られ、その結果このまま放置すれば更なる惨状が巻き起こされるという判断の元、これ以上の被害を避ける為に解体を余儀なくされたという事だ。巨大な組織が関わっているためこれ以上の詳細はキミたちには教えてくれない。

 G6に所属する古株の人に頼み込めば、もっと詳細を教えてもらえるかも…?他にもG6の本部には巨大なデータベースがあるようだが…?

 

〇判定2:〈心理〉+10、〈隠密〉+10 さらなる真実を!!

 

・メリッサ先生の過去、そして彼女が巻き込まれた事件について知ることができた。内容は以下の通り。

【メリッサ・ダンバースについて】

 かつては”シュライクガール”と名乗りヒーロー活動を行なっていた。恵まれた身体機能を持つサイオンである彼女は掴んだ相手を巧みに放り投げ捕える術に長けていた。まるでそれが百舌鳥の早贄のようといった所からシュライクの名を冠しているとの噂があるが真偽は確かではない。当時はG6最強を謳われる名実共のトップヒーローだったようだ。

 

【シュライクガールのサイドキック、トラストミー死亡】

 G6最強と謳われていたヒーローであるシュライクガール。彼女には唯一無二の相棒が居た。そのヒーローの名前は”トラストミー”。ヴィランの勢力が増え続け世界の終末はそう遠くないだろうと囁かれていた頃の話だ。この二人の活躍は目まぐるしかった。人々はこの二人がこの世界の未来を照らす光になると信じ心に希望を取り戻した。

 しかしそんな光をそのまま放置しておくほど世界は甘くはなかった。そのとき既にヴィラン最大の規模を誇っていたフォーセイクン・ファクトリー、その統括者であるザ・ティーチャーが直々に彼らを罠にはめたのだ。

 今でこそティーチャーの危険性は誰もが知っている。しかし当時は彼のパワーなど誰も知る由がなかったのだ。トラストミーはティーチャーに記憶を移され、その力のままに彼がその時偶然訪れていたという隣街を蹂躙した。もはや彼を止められる者などただ1人しかいなかった。

 騒動が落ち着き警察が街に駆けつけた時には、巨大な瓦礫の切っ先に貫かれたトラストミーと彼の足元に崩れ落ちるようにして遺体に縋りつくシュライクガールがいたそうだ。

 その後、すぐにシュライクガールはその名を名乗ることを止め、メリッサ・ダンバースとして教師の道を歩み始めたと締めくくられる。

 

 知りたいことはほぼ知れたハズだ。しかしキミたちの中で僅かなもやが残る。何かが隣街に隠されている気がする。そんな気がしてやまないのだ。1人が命を失い、1人が心を折られたその場所に。

 

〇判定3:〈霊能〉彼の遺した物を探せ!!

・生前に彼が残した物を発見することができる。大きなイチョウの木の下にそれは埋まっているようだ。ボロボロの缶は、どうやらタイムカプセルだ。

【メリッサの手紙】

 タイムカプセルなんて柄じゃないのに。トラストがどうしてもって言うから私も書いてやった。こいつはいつも勝手に事を進める。危なっかしくて目が離せない。これをまた開ける時には多少は落ち着いてくれてるといいんだが。トラストも、この世の中も。

 私、本当は先生になりたかったんだ。これでもかってくらい元気な生徒たちに毎日翻弄されてくたくたになりながら笑ったりして。もしかしたら卒業式の時なんか泣いてしまったかもしれない。

 でも力があるなら、それを世界のために使うことは私にとっては当然に思えたから。だから後悔はしてない。トラストと一緒になら、この世界を明るく出来る気がするんだ。

 

それじゃあ、また何年後かに会おうな私。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【トラストミーの手紙】

 前々からやりかったタイムカプセルをやっとシュライクがしてくれた!!嬉しい!!これを開けるのは僕の気分次第って言ったけど、本当はいつ開けるかは決まってるんだ。

 僕が君を幸せに出来るって信じられた時、この街にまた来るんだ。この丘にはよく百舌鳥がやってくる。夜になるとこのイチョウの木の上で綺麗に鳴くんだ。君に思いを伝える場所としてはもうここしかないって思った。もしかしたら君の泣くところを初めて見られるかも…なーんてね!!

 だから頑張れよ僕!!僕は僕を信じてる!!意気地なしだけどやるときはやる男だ僕は!!

 

 

 でも、もしもこれを僕以外が読んでいるのなら、きっとそれはそういう事なんだろうね。シュライク、ごめんね。きっと君は僕を信じてくれただろうにね。

 すごく、すごく思い上がり馬鹿な事を言っちゃうかもしれないんだけど、僕がいなくても幸せに暮らしてよね?そりゃ覚えててはいて欲しいけどーー!!君はすごく優しい人だから。

 

 僕がこの2つの指輪を握ることになったなら、絶対に君を幸せにする。

 君がこの2つの指輪を握ることになったなら、絶対に君は幸せになれ!

 

じゃあね、またいつか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 中には何重にもくるまれた布があり、それを解いていくと小さなペアリングが姿を現す。さぁもう日も暮れる。自分たちの居場所へ戻ろう。

 

エンドチェック

□チャレンジイベントに挑戦した。

□島へと帰る運びとなった。

 

 

イベント5[海上トラブル]分岐

場所:島へ向かう海上

登場:全員

 

状況1

 様々な得たものと共に島への帰路を辿るキミたち。大きな月が静かに船を見下ろす。その時、突如船内が大きな揺れに襲われる。バキリバキリと船体が悲鳴を上げる音。何者かの襲撃にあっているのは明らかだ。

 

解説1

 現在麻神学園ではファクトの連中が乗り込み侵略を始めている。この襲撃は島に向かってくるキミたちの船を発見し、上陸される前に迎撃に至ったという訳だ。

 

状況2

 船には緊急脱出装置が備え付けられているがこれは1人用だ。そして何者かの襲撃を受けているのも事実。表に出て確認する必要がある。しかし、さらに浸水は勢いを増し続け、誰かが補修に専念しなければ沈没は免れないだろう。

 キミたち3人はそれぞれどの役割を担う?

 

解説2

 3人がそれぞれのルートに分岐してもらうためのイベントだ。3つとも個別のクエリーイベントへと派生する。スッと決まらないようである場合、直感で選んでもらって構わないと伝えていいだろう。

緊急脱出装置を選んだPCはイベント6、表に出ることを選んだPCはイベント7、補修を任されたPCはイベント8に参加する。

 

エンドチェック

□船が襲撃にあった。

□3人がそれぞれの役割を担った。

 

 

イベント6[暗い島]クエリー

場所:麻神学園

登場:分岐参照

 

状況1

 キミは単身で緊急脱出装置に乗り込み、すぐさま島へと進路を向けた。後ろではしばらく轟音が鳴り響いていたが、じきに聞こえなくなる。

 そしてついに1日振りとなる己護路島東海岸へとたどり着いた。しかしその島の様子はというと、あまりに酷い有様だ。至る所で発砲音が鳴り響き、学生と思われる悲鳴が聞こえたかと思えばすぐに止む。ヴィランの襲撃を受けているというのは明らかだ。

 ひとまずキミはヴィランの目を盗みつつ麻神学園内へと侵入していくこととなる。

 

解説1

 ファクトの構成員が総動員され学園の侵略に駆り出されている。もちろん向こうは無法者、なんでもアリだ。これまで親しく話していた相手がピクリとも動かぬ状態で廊下に転がっていたり……するかもしれない。

 

状況2

 やがてキミはヒーロー科教室前まで辿り着く。ビックリするほどに静かだ。カラリと音を立てて開かれたその先は、端的に言えば血の海だった。キミのクラスメイト達は総じて壁や地面に倒れ伏し、その海を一層深くし続けている。その中でかろうじて意識の残っていた1人がキミに話しかける。

 「に、逃げて……殺されちゃう……3人が島を出てしばらくした頃に……ファクトのヤツらがここに来たんだ……」

 「あいつら……見境なく襲い掛かってきて……島もパニックになっちゃって……メリッサ先生を殺せば止めてくれるんじゃないかって誰かが言い出した時からもう……どうしようもなくなって……」

 「本当に逃げて欲しい、どこか安全な場所に隠れてて欲しい……でも、でも……わがままを言うなら……僕たちが守れなかったこの島を、守って欲しい……友達、そしてヒーローであるキミが……決めて」

 さぁ、若きヒーロー。キミならばどう答え、どう動く?

 

解説2

 ボロボロになった仲間を前にしてヒーローとしての想いを見たいクエリーだ。もちろん逃げる事だって当然あるだろう。しかしそれも大切な選択だ。

 この後は残りの2人とはイベント9にて合流する。ちなみにヒーロー科に奇襲を仕掛けたのは殺芽だ。思う存分に腕を奮ったことだろう。

 

エンドチェック

□島の惨状を目撃した。

□友達の想いに答えた。

□グリッドを1点得た。

 

 

イベント7[かつての師]クエリー

場所:海上~体育館

登場:分岐参照

 

状況1

 キミが船の甲板に飛び出せば、その頭上では巨大な影が1つ悠々と旋回をしていた。キミはヤツを知っている。恐竜怪人コールドテイルだ。

 「ギャーーハハハ!!おチビさんがご丁寧に出てきやがった!!」

 「もうテメーらの島はおしまいだよ!!」

 神経を逆撫でするような会話もそこそこに、コールドテイルは急降下しキミめがけて突進してくる。しかし、これまで訓練を重ねたキミであればかわせないスピードではない。間一髪その攻撃をかわしたと思った瞬間、1つの人影がキミの前に現れる。どうやらコールドテイルの背に乗っていたようだ。それを理解した時には既にキミの腹部には鈍い衝撃。ぐらりと意識を手放すキミの目が最後に捉えたものは、悲しげにキミを見下ろすメリッサ先生の姿だった。

 

解説1

 迎撃にやってきたコールドテイルと相対するシーンだ。この時にはもうメリッサ先生はティーチャーから、「生徒たちのヒーローとしての未来を壊さないと、生徒全員の命を奪う」と脅しをかけられている。そのためキミたちを捕まえ何らかの手段でヒーローを目指すことを諦めさせようと躍起になっている。

 本来のコールドテイルは飛行が無いが、今回のコールドテイルは翼を持っている。海上をバッサバッサと飛んで欲しかった。

 

状況2

 意識を取り戻したキミは両手足を拘束された状態で体育館の片隅に放置されていた。身をよじればすぐ横にいた人物にごつんとぶつかる。そこには感情を一切浮かべることなく静かに遠くを見つめつつ座るメリッサ先生がいた。キミに気が付くと虚ろな表情のままこう言葉を紡ぐ。

 「起きたか、悪かったな。お前たちのためにも、もう、こうするしか無いんだ」

 「頼む、お願いだ、ヒーローを諦めてくれ」

 「お前たちがヒーローを目指し続ける限り、あいつらは絶対にお前たちの未来を壊しにやってくる」

 「ヒーローにならなくても生きていけるだろう!?頼むよ!!私を困らせないでくれ……頼むよ……」

 メリッサ先生からは、キミを案じる心が嫌と言う程伝わってくる。しかし、それでもキミはヒーローなのだ。さぁ、この悲痛な叫びにキミはどう答える?

 

解説2

 理不尽な悪に押しつぶされた師を前にして、ヒーローとしての想いを見たいクエリーだ。会話などを挟めばメリッサ先生自身の口から以前のチャレンジで知ったような事実をいくらか教えてくれることだろう。

 明確な拒否を示した場合、足の腱に手を添え脅してくるぐらいはしてきそうだ。

 

エンドチェック

□海上で気を失った。

□メリッサ先生の悲痛な声に答えた。

□グリッドを1点得た。

 

 

イベント8[深海邂逅]クエリー

場所:海上~麻神学園

登場:分岐参照

 

状況1

 一人船内に残ったキミ。必死の修繕活動も虚しく一度大きな波に船体を揺られた際にヒビは一気に広がり、流れ込む水の水圧はついに船をバラバラにしてしまった。

 ただでさえ荒れ狂う海中に放り出されたキミ、肺に容赦なく水が流れ込む。もがいてももがいても手は真っ黒な水をかく。かつては船の一部だった鉄板が身体の至るところを切り刻む。冷たさも痛みも感じなくなった頃には、キミの意識も黒く深い底へと落ちていった。最期の最後、遠くに淡く輝く炎を垣間見たのは走馬灯だろうか…。

 

解説1

 ここで一度死ぬといっても過言ではない。

 

状況2

 再び目を覚ましたキミは、明るく暖かい場所に居た。寝起きのような心地よさに包まれる中、自分は死んだのかとぼんやり思い至るかもしれない。そこへ後ろから声がかかる。「初めまして…かな?」

 そちらに顔を向ければ困ったような顔で微笑む1人の男性が立っていた。キミは知っているだろう、シュライクガールのサイドキックであったトラストミーだ。

 「あはは、知ってくれてるんだね。僕もキミたちの事を見守ってたよ、少しの間だけだけどね!!」

 「僕たちが残した一件の所為で、若いキミたちにまでこんなに迷惑をかけることになるなんてね。本当にごめんよ」

 「彼女にも悪い事しちゃった、油断した僕の負けだねぇ……。」

 「で、どうしようか?キミは麻神学園に戻りたい?それとも平穏無事な本土へ?」

 「うん、僕の最期の力を使ってキミを生き返らせるよ。完全に消えちゃうのはちょっと、寂しいけど、でも僕はキミたちが幸せになってくれるって信じてるから」

 「という訳でお好きな方を!!」

 

解説2

 強い未練からあのイチョウの木の傍で霊として彷徨っていたトラストミーがPCたちの働きによりここまで憑いてきてしまっていた。死に目を見ているキミは偶然彼と邂逅してしまったという訳だ。キミを生き返らせるといよいよトラストミーは完全な消滅を迎える。しかし彼に迷いはない。彼はどこまでもヒーローなのだ。

 これまでの成り行きを経て、ヒーローとしてどう想い行動するのかを見たいクエリーだ。

 

状況3

 キミの答えを聞いたトラストミーは笑う。学園行きであれば快活に、本土行きだったら申し訳なさげにだろうか。

 「あはは、ごめんねどっちにせよ選択肢は1つなんだ。僕に残された力じゃキミを生き返らせた上でまだ距離的に近い学園へ送り込むのが限界だ。ちょっとキミの想いを聞きたくて」

 「本当はもっとたくさんの話を聞きたかったんだけど。それでも最期の最期にシュライクの教え子の姿を見ることが出来て嬉しかったよ。彼女に負けず劣らずの、最高に素敵な子たちだ!!シュライクは心の底からキミたちを愛してる、それは信じてあげて!!」

 「それじゃあ、いくよ。もう死んじゃった僕から彼女に言いたいことはもう無いから、だから、今を生きているキミたちが彼女に伝えたいことをしっかり伝えて!!」

 「頑張って、ヒーロー!!」

 急に視界が揺れたかと思えばキミの身体はふわりと浮かぶ。そしてそのまま急降下。今キミは麻神学園体育館の上空だ。視界の端では殺芽の攻撃をなんとか凌ぎつつ体育館へ逃げ込む仲間の姿が見えた。

 さぁ、ヒーロー、遅れて登場してる場合じゃない!!

 

解説3

 全員合流直前のシーンだ。次はバトルイベントが挟まるため、サニティやクレジットに不安がある場合は休息を促してもいいだろう。

 

エンドチェック

□一度死んだ。

□トラストミーと出会い、彼に思いを伝えた。

□グリッドを1点得た。

 

 

イベント9[教師を越えろ]バトル

場所:麻神学園体育館

登場:全員

(イベント6を選んだPC=PC1、イベント7を選んだPC=PC2、イベント8を選んだPC=PC3と呼ぶ)

 

状況

 メリッサ先生がPC2の足に手をかけそのまま徐々に力をこめる。

 また一方、同級生と別れ学園を駆け回っていたら運悪くも殺芽と鉢合わせたPC1は「ちょこまかちょこまかと!!うっとしいんだよ!!さっさと死になァ!!」と叫ぶ彼女の猛攻撃をやっとのことで躱し目の前に見えた体育館の入り口へ転がり込む。

 また一方、上空を直滑降しているPC3は何やら体育館で仲間がピンチであると察する。いちいち入り口にまで行ってたら遅れをとるかもしれない。おそらく屋根なんてそこまで固くはないだろう。

 

 すべては一瞬の出来事だった。殺芽が自らの力で作り上げた刃を逃げるPC1の頭に向かって投げ飛ばす。その次の瞬間に屋根を突き破り落下してきたPC3がPC1に見事なタイミングで激突、床に倒れた二人の頭上を通り過ぎたその刃はやがて放物線を辿り拘束されていたPC2の縄に突き刺さる。

 現状を理解した殺芽はメリッサに対しこう叫ぶ。

 「おいおいおい、先生さんよぉ!!そいつが二度とヒーローできねぇような体にしねぇと私たちが殺すぞってアレほど言ったよねぇ!?」

 「最後のチャンスをやるよ、私がボスを呼んでくる前にそいつらをなんとかしておきな!!さもないと、分かるよねぇ?」

 

 そう言われたメリッサ先生は震える拳を握りキミたち3人と相対する。彼女は本気のようだ。

 「許してくれ…、許してくれ!!!!!」

 さぁ、バトルの始まりだ。

 

解説

 敵はメリッサ先生1人だ。場所はエリア3に配置される。

 

戦術

 まず行動順ロールが終わればヒーロー側の集まっているエリアを【クラッシュゾーン】を使い不整地にしていこう。そしてターンカウンタギリギリまで【百舌鳥の早贄】で攻撃をくわえた後は【対超人種用改造マグナム】を使うといいだろう。ヒーローたちが攻撃をしてきたら早めに【教えたのは私だ】を使い妨害を挟むのを忘れずに!!

 

勝利条件:メリッサ・ダンバースの戦闘不能

敗北条件:PC全員の戦闘不能

 

~~~~~~~~エネミーデータ~~~~~~~~~~~~~

メリッサ・ダンバース

・能力値

【肉体】40 運動50 白兵100 射撃90

【精神】30 追憶80

【環境】25

 

・エナジー

【ライフ】50

【サニティ】40

【クレジット】20

 

・移動適正:地上、飛行

 

・パワー

【百舌鳥の早贄】

属性:攻撃 判定:-

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン8

効果:目標は〈運動〉-20%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは1D6+2点のダメージを受ける。更に目標がエリアタイプ不整地にいる場合、このラウンドの間〈束縛〉を受ける。

…捕まえた獲物を力任せに投げ飛ばす。

 

【対超人種用改造マグナム】

属性:攻撃 判定:-

タイミング:行動 射程:3

目標:1エリア 代償:ターン20

効果:目標は〈運動〉の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは2D6+2点のダメージを受ける。

…自身に残るのは反動と罪悪感。

 

【教えたのは私だ】

属性:妨害 判定:追憶80

タイミング:特殊 射程:3

目標:1体 代償:サニティ8

効果:目標が属性:攻撃のパワーの判定に成功した直後に使用できる。目標は使用したパワーの代償にターン10を追加して支払う。このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。

…ずっとずっと見守ってきた。

 

【クラッシュゾーン】

属性:妨害 判定:-

タイミング:特殊 射程:2

目標:1エリア 代償:クレジット4

効果:行動順ロール直後に使用できる。目標のエリアタイプに[不整地]を追加する。

…荒れた場所こそ私の狩場だ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

イベント10[百舌鳥の泣いた夜]隠しチャレンジ

※このイベントはイベント4のチャレンジ判定を全てクリアしている場合に発生する。もしクリアしていない場合、メリッサ先生の心が折れたまま次のイベントに突入することとなる。

場所:麻神学園体育館

登場:全員

 

状況

 キミたちに敗れたメリッサ先生は肩で息をしながら力なく笑う。

 「はは、情けないな。まさか自分の教え子にこうもしてやられるとは」

 「所詮、私はヒーローにも教師にもなれないどうしようもないヤツだったってことだ。」

 光が宿っていない目でキミたちをぼんやり見つめるメリッサ先生からは、止め処ない絶望の心が伝わってくる。

 しかしキミたちは知っている。自分たちが持つ正義の心は、確かに目の前のメリッサ先生、シュライクガールから継がれてきたものだと。そしてキミたちは知ってきた。一度どうしようもなく心を折られようとも、それでも光を次に繋げようと必死に足掻いた先生の生き様を。

 キミたちが受け継いだその光を、今こそ彼女に見せる時だ。

 

解説

 チャレンジ判定だ。この判定は同じPCが行なうことは出来ない。この判定に失敗した場合のデメリットは無い。しかし成功した場合最終決戦に”メリッサ先生”が味方に加わる。

 

〇判定:メリッサ先生の心に光を取り戻させるのにふさわしいと考えられる任意の技能×3回

 

 判定に成功した場合、メリッサ先生はキミたち3人を抱きしめるとこれまでの全てを洗い流すかのように声をあげ涙を流す。時間にしては数分だっただろう。しかしキミたちには何時間にも感じられた。何年もの時を経て、初めて百舌鳥は泣いたのだ。

 

エンドチェック

□チャレンジ判定に挑戦した。

 

 

イベント11[英雄として]チャレンジ

場所:麻神学園全域

登場:全員

※以降はイベント10をクリアしている前提で描写をしていく。もしてクリアできていない場合は状況などからメリッサ先生を除外したり台詞を適宜変更するなどして調整してもらいたい。

 

状況

 涙を拭い、立ち上がったメリッサ先生は一度大きく息を吸うとちらりを体育館の外を見やる。未だに学園中は阿鼻叫喚といった様相だ。「そういえば、あちらさんのボスがこっちに来るとぬかしていたか?ふん、そんなのわざわざ待ってやる必要も無いだろう。ヒーロー3人とその師がいて出来ないことなんて無い。」

 さぁ、ヒーロー活動の始まりだ!!

 

解説

 チャレンジ判定だ。この判定は同じPCが行なうことはできない。1人1つだ。このチャレンジ判定が未達成の場合、最終決戦でのグリット使用が不可能となる。

 ちなみに次が最終決戦となるので、リトライを使った休息に加え現実の方でもいくらかの休憩を挟むといいだろう。

 

〇判定1:〈生存〉傷付いた人々を助けろ!!

〇判定2:〈作戦〉ヴィランに占領された学園を取り戻せ!!

〇判定3:〈白兵〉〈射撃〉〈霊能〉残っているヴィランを蹴散らせ!!

 

●決戦フェイズ

イベント12[吠えろ百舌鳥の子]バトル

場所:麻神学園運動場

登場:全員

 

状況

 島中の騒動に終止符を打ち、校庭にてキミたちが一息ついていた時だ。後ろから緩慢な拍手の音が響いてくる。そこには狼のマスクを被った一人の男性、ザ・ティーチャーが立っていた。

 「流石だよヒーロー見習い諸君」

 「今度こそ小癪な英雄たちの光をまとめて潰せるかと思ったのだが、やっぱりヒーローという生き物は一筋縄ではいかない」

 「そこに居るメリッサも、ようやく今回で折れてくれたと思っていたんだが。」

 そう言う彼の傍には、コールドテイルと殺芽がやってくる。

 

 それを見たメリッサ先生は言う。「馬鹿を言うヤツだ。こんなに愛しく眩しい教え子たちの成長を最後まで見たくない教師がどこにいる!!」

 「さぁ、諸君。私が付いている。教えたことは忘れていないな!?なら良し!!あの悪党どもにお前たちの力を見せてやれ!!」

 最終決戦の時だ。

 

解説

 いよいよファクトと真っ向勝負だ。敵はザ・ティーチャー、恐竜怪人コールドテイル、殺芽。そしてヴィランメンバー2体だ。ティーチャーはエリア4、コールドテイルと殺芽はエリア3、ヴィランメンバーもエリア3に配置される。

 能力値やエナジーは基本ルルブに準ずるため、適宜確認を行なって欲しい。(p187,p190,p218)

 イベント10に成功している場合メリッサ先生が味方に加わる。メリッサ先生の初期位置はエリア2だ。エナジーやパワーは以下に記載する。

 

戦術

 ティーチャーは基本的に【レーザービーム】で攻撃を行ない、射程内にヒーローが入れば【毒ガス】を撒いてくる。恐竜怪人コールドテイルは【トカゲ走り】で距離を詰めた後【爪で切り裂く】により着実にダメージを与えていこう。殺芽も【斬る!!】の射程が許す限りヒーローたちにダメージを重ねていくのがいいだろう。

 彼らは生徒であるPC3人を殺せば同時にメリッサも折れると確信しているため、攻撃の目標は常にメリッサを除いたキミたち3人を狙ってくる。

 

 隠しチャレンジに成功している場合、キミたちの味方であるメリッサ先生も戦闘に参加する。その場合の注意点がある。メリッサ先生もヒーローとしての心を取り戻しており、PC同様臨死状態に突入するし支援集中が行なえる。彼女が行なう攻撃手段は基本攻撃だ。しかし、彼女の攻撃でエネミーのライフが0になることは無い。常に1が残される状態となる。悪に終止符を打てるのは現在を駆け抜けるヒーローであるキミたちしか居ないのだ。

 彼女のパワーはPCたちの支援になれるように適宜使用していこう。

 

~~~~~~~~メリッサ先生のデータ~~~~~~~~~~

メリッサ先生

 

・能力値

【肉体】40 白兵100 射撃90

【精神】30 追憶80

【環境】25

 

・エナジー

【ライフ】20

【サニティ】16

【クレジット】12

 

・移動適正:地上、飛行

 

・パワー

【希望の灯】

属性:強化 判定:-

タイミング:特殊 射程:3

目標:3体 代償:ライフ2

効果:行動順ロールの直後に使用できる。

目標は与えるダメージに+2、受けるダメージに-2の修正を得る。

この効果はイベント終了時まで持続する。

…彼女の想いは継がれた。

今まさに悪へ立ち向かいし彼らへ。

 

【もう1回だ!!】

属性:強化 判定:白兵100

タイミング:特殊 射程:3

目標:1体 代償:ライフ2

効果:目標が判定に失敗した直後に使用できる。

目標は判定を振り直す。このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。

…身を挺してチャンスを作れ、主役は彼らだ。

 

【かばう】

属性:妨害 判定:-

タイミング:特殊 射程:3

目標:1体 代償:サニティ2

効果:目標がダメージを受けた直後に使用できる。そのダメージを全て自身が肩代わりする。

このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。

…痛くても痛くても笑え、愛しいキミたちの前だけでも。

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●余韻フェイズ

 

まずはPC達の行ないたい余韻フェイズを行なおう!!

それが終われば以下の描写のように物語を締めくくってもいいかもしれない!!

 

 キンコンカンコン、HR始まりのチャイムが鳴る。今日も今日とて、ヒーロー科の教室は騒がしい。そんな中で、よく通る1つの声が響き渡る。

「よーし、みんな居るなー?早く座れ!!今日はやる事が多いんだ!!そこ喋らない!!こーら寝るんじゃない!!」

 キミたちの担任メリッサ先生は、あまりにも元気で自由奔放なキミたちにいつも通り悪戦苦闘だ。そんな笑顔の彼女が付けるネックレスの先には、柔らかな太陽の陽を反射して輝く二つの小さなリングがあった。

 

 

「百舌鳥の鳴いた夜」FIN!